『虹色のトロツキー』
(安彦良和)
【第1巻】
あれがいかん、東条さんは 軍人としては立派だが、ものに動じすぎる
大臣まではいいが、国運を委ねると さて・・・・・・ 
(甘粕正彦・・・ 次期陸軍次官・東条英機を評して)
関係なくナイヨ、 ナカマだから ウムボルトも タカハシも
(白露系建大生・セレズキン・・・ 外出日に寮の修理に付き合わされ)
日本人は嫌いだ 半分日本人だから、自分が
(ウムボルト・・・ セレズキンに糺されて)
わし イシハラだ 石原完爾 まあ、すわれ
(石原完爾・・・ ウムボルト、邂逅す)
トロツキーはいい 
スターリンならたのまれてもこっちで断るが
トロツキーは良い講師になるだろう
(石原完爾・・・ 「トロツキー計画」)
石原は アカです 皇軍の要職を顧みぬ容共の画策、−斬る!
("血盟団の人斬り以蔵"村岡小次郎・・・ 石原の「トロツキー計画」を察知して)
甘くみるなよ おまえら赤化工作員はな 匪賊よりたちが悪いんだ
匪賊は良民を殺すだけだが 
おまえらは 良民をアカくして始末におえんようにするからな
(楠部金吉憲兵大尉・・・ 赤化工作の容疑でウムボルトを取調中に)
先川、阿見寺、くだらん本ばかりだ
ゴーリキー、マルクス、プレハーノフ、ルソー
美濃部、吉野、内村、幸徳  どれもこれも百害の書だ!!  
(甘粕正彦・・・ 建国大学をぬきうち視察して)
総務庁! 関東軍! そして共和会!!
上に立つ者が 揃いも揃って このテの大馬鹿者だ!!
現状では、日系官吏共は法匪と呼ぶべきである!
満蒙開拓団は ありゃ土地泥棒だ
満州国軍も強くなくちゃいかん!
そして、将来 関東軍と戦争しようというくらいになるのが一番いい!
連中には支那の広さがわからん! 四億という人の数のスゴさがわからん!
残念ながらこれからの戦は 歩兵がいくら強くても勝てない!
優秀な戦車と飛行機が無くては駄目だ! 
その意味では− 帝国陸軍の現状は二流の下だ!!
スターリンは無教養な田舎者だが その分 油断がならん
(石原完爾・・・ 建国大学・特別講演にて)
十河さん 一番イカンのですよ、ナメられるというのが
滿洲事変は ありゃ、とんだしくじりだったかな・・・・・
(石原完爾・・・ 張鼓峰事件の早期停戦を受けて)
退廃の美がなんともいえないな ダダだね デカダンだね
アナーキーに通ずる破滅願望だよ
(建大生・星野・・・ キャバレー「銀巴里」にて)
はて・・・、騒がしい奴等だ 天下の大同大街は
きさまらのような 奴ばらのために 拓かれたのではない!
何流でもええ かかって来なさい
(合気道の開祖・植芝盛平・・・ 石原暗殺を企てる村岡らと対峙して)
弾丸よりも一瞬早く 白い光のつぶてが来る それをよける
平常心が澄みきれば 殺気にも気づく 死線をくぐるうちに武道の極意が見えた
(植芝盛平・談)
キミには余分な時間が与えられてはおらんのだ
時を余さず学問をしろ 永くはないぞ 建大がキミを受け入れている間は
(石原完爾・・・ 内地帰還の前夜 還らぬ旧友の忘れ形見・ウムボルトを諭して)
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