第2章 ドーヴァー海峡、血に染めて 
1232年・秋〜同年・冬
 
「聖王」ルイ9世の侵攻。この予想だにしなかった事態にイギリス陣営は浮き足だった。
しかも、敵は6部隊(総兵力18000人)からなる大部隊である。対して、イギリス軍は経費節減のため(兵員を補充する施設)をあまり建設していなかったので、総兵力は10000程度。慌てて労働ユニットとなっていたウルリヒ・ロングスウォード両将をロンドンに呼び戻して迎撃部隊(総兵力6000人)を編成した。果たして凌ぎきれるのか?
ヘンリー3世 むむ、想像以上の大軍であるな。余自らが都市防衛戦に立つべきか?それとも和平を請うべきか?
ロングスウォード うんにゃ、これは売られた喧嘩ですぜ。充分勝算があるしな。俺たちが野戦で迎撃する!
ウルリヒ 同感にござる。ここはそれがしとロングスウォード卿にお任せ下され。
ヘンリー3世 しかし、いくら卿らが一騎当千の勇者と言え、あれだけの敵部隊を・・・
ウルリヒ ご案じめさるな。恐れながらそれがしらには必勝の策がござる。
ロングスウォード そうそう、兵力は多くても敵軍の司令官はアスランヴィラールソルボン、どいつも坊主や学者先生みたいな青瓢箪ばかりだ。それなりの架空武将が率いる部隊もあるが・・・何、百戦錬磨の俺たちにかかればどうってことないですよ。それより今月は「宴」は開かれないんで?
ヘンリー3世 (・・・こんな状況で宴など楽しめるか!)
よし、卿らに任せた。敵部隊を野戦にて退けよ。
1233年・新春
 
 ウルリヒ、ロングスウォードの奮戦で危機を脱したイギリス王国。またまた妃が出産、「ヨークシャー公」そして待望の長女には「メアリ」と命名。
ヘンリー3世 ふぅ、ようやく姫が誕生したか・・・ ウルリヒ殿、未来の花嫁にござるぞ。8年後が待ち遠しいのぉ〜
コーンウォール伯 (おい、おい、おい いくらなんでも早すぎるだろ兄者?)
ウルリヒ ぃ、い、いやぁ・・・ それがしのような流浪の新参者には婿将軍などとても。
譜代のロングスウォード卿の方が適任かと存じますが(どうせならもっとこう、成熟した女性の方が)
ロングスウォード お、あの猛将ウルリヒ殿が赤くなってるぞ! 
貴婦人たちと仲良くやってるので女誑しなのかと思いきや、案外純情だったんだな。
・・・まさか、そっちの趣味がお有りとう言うことじゃないだろうけどな(豪快な笑い)。
ウルリヒ ロ、ロングスウォード卿! あらぬ誤解を受けるような言はお慎み下され!!(ますます赤くなる)
コーンウォール伯 (また赤くなった、こいつひょっとして・・・真性?)
1233年・春〜1236・冬
 第一波の襲撃は凌いだものの、以来延々と続くフランス王国によるイングランド侵攻。まぁ、そもそもプランタジネット朝からして「ノルマンコンクエスト」で成立した王朝なのだが。
しかし、侵攻してくる敵部隊は全てウルリヒ、ロングスウォードが撃退。また、戦闘を重ねる中で敵架空武将が所有している戦闘特技「城攻」「連射」をウルリヒが習得。ますます戦闘力が人間離れしていく。
ヘンリー3世の艶福家ぶりも相変わらずで、「シェフィールド伯」「プレストン伯」「リヴァプール伯」「ヨークシャー公」、姫は「イリス」「ジュリアンヌ」「グレース」となかなかの懐妊率。
コーンウォール伯 まさか、これ(戦闘特技)を狙っていた訳ですか?(・・・ただの脳天気兄貴だと思っていたのに)
ヘンリー3世 ふふふ・・・我が深慮遠謀、畏れ入ったか!
ロングスウォード しかも、陛下は安心しきって高いびき。毎度毎度「宴」だそうで。(さすがに迎撃に疲れてきたよ、俺)
ヘンリー3世 ・・・ご機嫌斜めじゃな、ロングスウォード。さてはお主も姫が欲しいのであるな?何、心配致すな。「イリス」「ジュリアンヌ」と姫は次々生まれておる。お主にも嫁がせてやるほどに。
ロングスウォード (・・・人の苦労も知らないで)俺は戦えるだけで幸せだよ、陛下。
それよりも一刻も早くヨーロッパを統一してくれないかな?モンゴル帝国のこともあるけど、俺としては史実のリベンジを果たすため、対イスラムの十字軍を起こしたいんだけど。
ウルリヒ ロングスウォード卿の胸中もお察し申し上げますが、それは時期尚早ではございませんか?
ロングスウォード ってえと、どういうこと?
ウルリヒ まず、我が国には外征を行えるだけの武将がおりません。それがしもロングスウォード卿も並の敵将であれば鎧袖一触で粉砕できますが、身分はまだ「同郷将軍」(動員兵力3000)。敵の「王族」(動員兵力5000)が都市に立て籠もった場合、制限時間内に都市を陥落させるのは至難にござる。もちろん、卿とそれがしで侵攻して自動戦闘すれば勝機がない訳ではないですし、「だめなら禁断の秘技・りせっと」ということも不可能ではござらんが・・・ その間の国防には重大な支障が生じることになりますぞ。 
ロングスウォード つまり、現時点での外征はリスクがデカすぎるってことか?・・・じゃ、いつまで待てばいいんだ?
ウルリヒ そうですなぁ〜、王子殿下方が成人(8歳)されてからということになりますかな。
ロングスウォード ・・・スマン、俺どうしても殿下方には期待できんのよ。(・・・何せあの陛下のガキだしな)
この前も剣術の稽古をつけてやったけどよ、びーびー泣いてばかりだったぜ。シェフィールド伯殿下は筋が良かったけど、それ以外の殿下方は使い物になるのか?
ウルリヒ いや、この際問題になるのは動員兵力にござる。殿下方が4名揃えば動員兵力は20000。守将がよほどの名将でないかぎり、大抵の都市は自動戦闘で攻略でき申す。
ロングスウォード なるどな(納得)。
ヘンリー3世 (・・・こやつら、他人様の子を何と心得ておるのか!) ま、まぁ、そういうことじゃ。
グローステスト 陛下、急報にござる!
そこへ飛び込んできた急報。グローステストがもたらした知らせはシナリオ開始以来の大事件を告げるものだった。果たしてその内容とは!  次回「第3章 その名はエドワード」に続く

登場武将紹介
◆アスラン
戦闘36 知謀56 政治54 戦闘特技なし 内政特技「外交」「登用」 
 兵科適性 歩兵C 弓兵D 騎馬D 水軍E
 パリ・ドメニコ会の修道士。このアニメの主人公と同名だが、能力面では及ぶべくもない。
◆ヴィラール
戦闘12 知謀28 政治53 戦闘特技なし 内政特技「建設」「文化」 
 兵科適性 歩兵E 弓兵E 騎馬E 水軍E
 フランスの建築家・ヴィラール=ド=オンヌクールのこと。建築家らしく「建設」特技を持つが、悲しいほど戦闘には向かない。彼が軍勢を引き連れて外征している姿は、健気でかつ痛々しい。
◆ソルボン
戦闘9 知謀46 政治65 戦闘特技なし 内政特技「建築」「文化」「登用
 兵科適性 歩兵D 弓兵E 騎馬E 水軍E
 ソルボンヌ大学の創立者。その一点で現在の受験生に妙な知名度がある男。能力値はご覧の通りで、アスラン、ヴィラールと共に「フランスの内政3人衆」として施設建設に活躍できそう・・・だが、間違っても戦場に出してはいけない武将の一人。「短弓兵」600でウルリヒ隊を攻撃するもかすり傷一つ負わせることが出来なかったことは本人の名誉のために本文中には記載しなかった。
◆ルイ9世
戦闘72 知謀68 政74 戦闘特技「機動」「城攻」 内政特技「建設
 兵科適性 歩兵B 弓兵C 騎馬B 水軍B
 カペー朝フランスの「聖王」。ルイ8世(「獅子王」)の子で、フィリップ2世(尊厳王)の孫。高潔な人柄でかつ敬虔なキリスト者。欧州諸国の紛争調停を買ってでて、ヘンリー3世父子もこのルイ9世に窮地を救われている。反面、異教徒や異端者には容赦のない一面を見せ、積極的に十字軍を編成したが、聖都奪回を果たせぬままチュニスで病没した。ゲームでは不思議なくらい政治が低く、その上「外交」特技を持たない。戦闘力や兵科適性はまずまずなだけに惜しい。 
◆シモン
戦闘62 知謀64 政69 戦闘特技「突撃」 内政特技なし
 兵科適性 歩兵C 弓兵B 騎馬C 水軍E
 ご存じシモン=ド=モンフォールのこと。フランス生まれのノルマン系貴族。ヘンリー3世の寵臣であったが後に反国王派の諸侯を束ねる盟主的存在となる。後の英国下院議会の走りとなる「モンフォール議会」を始めるなどしたが、シモンに権力が集中することを嫌った諸侯たちの離反を招く。皇太子エドワード(後のエドワード1世)と戦って敗死した。ゲームでは内政特技がなく、今一つ地味な存在。世界史教科書レベルの有名人だけに、もう少しこう色気を出して欲しいところ。せめて戦闘70代で、内政特技があれば・・・

「逆襲のプランタジネット」トップに戻る 第1章に戻る第3章に進む
ウルリヒとロングスウォードは槍歩兵を主力とし、第1部隊のみ短弓兵の迎撃部隊を組織して出陣。敵軍がドーヴァー海峡を渡るのを待ってそれぞれ攻撃を開始した。
ロングスウォード よっしゃ、俺たちの力見せてやるぜ!
ウルリヒ では参りますぞ!「伏兵」発動!
アスラン 敵将発見、討ち取って手柄にせよ!! ・・・うわ、なんじゃ?!敵部隊の奇襲じゃと? 
 ウルリヒの言う「必勝の策」とはこの戦闘特技「伏兵」のこと。障害物の多い市街地では騎馬兵や弓騎馬兵による一撃離脱戦術は本領を発揮できない。また、限られた兵力でねばり強く抵抗する時にも欠かせない特技だと言える。
 ウルリヒ・ロングスウォード両将の活躍でフランス軍の部隊をあらかた撃破。しかもイギリス軍の死傷者は両部隊合わせても300名程度。圧勝である。捕虜となった敵将たちはこちらの登用に応じなかったが、全て釈放した。ただでさえ架空武将が多いゲームである。敵将とは言え史実武将は貴重な存在だ。
しっかり誤解を受けている猛将ウルリヒ(34)であった。
前年末、兵力不足に陥った反省から村の建設を進めることとし、シモンをその任にあてた。
inserted by FC2 system