第二章 三傑、襄陽に旗揚す 


【前章までのあらすじ】
 「蒼天すでに死す、黄天まさに立つべし」
外戚の専横・宦官による朝政の壟断で、前後400年間続いた漢朝の統治は緩みきっていた。
184年、朝廷による苛斂誅求を正すべく太平道の指導者・張角がついに武装蜂起した。後世に名高い「黄巾の乱」の幕開けである。圧倒的な兵力で中原を席巻する黄巾賊。対する朝廷側も外戚・何進を大将軍に任命。両軍は雌雄を決するべく中原に兵力を結集していた。
 幽州の義勇兵・劉備は、旧恩の師・盧植(何進軍の軍団長)を頼って、渤海の軍師として活躍。義弟の関羽・張飛とともに4倍近い黄巾賊を平原の戦いで撃破。その後も中立都市・北海を占領するなど官軍随一の活躍を見せて盧植を盛り立てるが、何進は非情にも盧植の保有都市を召し上げて劉備たちを第三軍団・陶謙の所属としてしまう。
 盧植への忠節が報われない、と悟った劉備たち三兄弟は悩んだ末、下野して何進軍を離れた。

186年 春
劉 備「義兄弟だけ放浪軍。・・・熱い、熱すぎるぜ。これぞ男の浪漫よ!」
関 羽「で・・・ 浪漫に浸るのは結構ですが、具体的にどうするつもりなんです、兄者は?」
劉 備「いや、実は確たる方針があった訳じゃなかってな。はっはっは・・・って怒ってるのか?」
関 羽「怒ってはおりませんが、同志となってくれた兵卒たちを食わせんとなりませんぞ」
劉 備「う〜ん。放浪軍はもっと気楽なものと決めてかかっていたんだが」
張 飛「大兄者、小兄者 二人揃って顔色が優れねえなぁ〜 ひょっとして便秘か?」
劉 備「違うわい!(いきなり下ネタかよ!!)」
張 飛「いや、隠さんでくれ大兄者。実は街を歩いておって【妙薬】を見つけて参ったのだ」
劉 備「己は義兄の話を・・・(怒」

 怒りに我を忘れかけた劉備であったが、張飛の背後から一人の男が進み出てきた。

 男  「これは随分重症ですなぁ〜 怒りに我を忘れるとはよほど通じがお悪いと見えますな」
劉 備「益徳、この御仁は?」
張 飛「こいつが【妙薬】だよ。なかなか話せる男だったので、同志に迎えてはどうかと思ってな」
孫 乾「孫乾、字は公祐にござる。ここの益徳殿からご事情は伺っております。何でも、兵糧管理を
     担当する者をお探しとか。それがしはいささか官吏の経験もあり、帳簿はつけられます」
劉 備「おお、それはありがたい。孫殿、是非とも我が軍に参加してくれ!
     (しかし益徳の奴、ただの猪かと思っていたが、意外と気配りが出来るではないか)」
張 飛「こう見えても実家は肉屋だったからな。
     それにもう2年もつきあってるんだぜ? 兄者たちが悩み事があるくらいわからぁ」
関 羽「(・・・しかし、兄者の【男の浪漫】はどうなるんじゃ・・・)」

 とにかく放浪軍に孫乾を迎えることになった。
それまで戦い一筋だった劉備は孫乾の勧めで北海の「市場」を「見聞」することになった。
商人たちとふれあいのお陰か、孫乾との会話で得るものがあったからか、「商才」を習得した。


186年 夏  〜  186年 冬
  評定(戦略フェイズ)の席で、孫乾が提案をしてきた。本拠を下邳に移せ、と言うのである。

孫 乾「放浪軍とは言え基本的に正規軍と同じです。収入は都市の規模に左右されます」
劉 備「下邳だって、そう人口の多い都市じゃないぞ」
張 飛「それに、あすこの太守はあのヤクザ親父(註・陶謙のこと)だぜ!、俺は願い下げだ」
関 羽「(無頼の俺らに言われたら陶謙も形無しだが)
     ・・・・いや、公祐殿の申す通りじゃ。ここは「転居」を!」
張 飛「えぇぇぇ〜 なんでだよ」
関 羽「一時通過するだけだ。徐州を抜ければ、華南には中立都市が広がっておる。
     水上交通の発達した揚州にも行けるし、涼州に行って良馬を求めることも出来る」
劉 備「よし。それじゃ、しばらく天下を放浪してみるか」

 下邳に本拠を移した一行。
同地の太守・陶謙はやはり含むところがあるのか、兵卒の半分を差し出すように要求してきた。
業腹であるが、ここは耐えるしかない。 黙って要求を呑むことにした。
なお、同地で在野の遺賢・張昭を見いだし、仕官を勧めたが断られてしまった。
 その後、南下して秣陵に移転。
ここでは戦法の「訓練」に励んだ。関羽から伝授された「槍衾」が参に、そして「激流」訓練中に、
水軍」を習得。そして、ここでも人物との出会いがあった。

関 羽「柴桑で、黄忠とかいう若白髪の武将に出会いました。なかなかの手練れでしたぞ」
劉 備「何?、雲長が言うなら間違いない。早速、会ってくるとしよう」

 柴桑の「飯店」でそれとおぼしき男を発見。まだ壮年、という年頃だが、見事に白髪になっている。

劉 備「あのぉ〜   苦労されてるんですね、その髪の色は」
若白髪「余計なお世話じゃい! 顔グラの都合ゆえ、致し方ないんじゃ!!」
劉 備「いや、しかしなかなかの使い手とか。義弟の関羽から聞きましたぞ」
黄 忠「何?、それでは貴殿が平原の戦いで賊軍を破った・・・ しかし、想像以上に若い」
劉 備「(そりゃ、あんたに比べりゃ、誰だって若作りさね)
     黄殿、俺はこの乱世を俺なりに治めようと志してる者だ。力を貸してくれるか?」
黄 忠「若いの・・・いい目をしているな。それに度胸も良い。ますます気に入ったよ
劉 備「(そんな口調だから余計ジジイくさくなるんじゃ?)おお、承知してくれるか!!」

 こうして、黄忠を迎えた劉備軍。今度は一転、西域にも通じる西涼に移転。
どうしても良馬を欲しがる張飛。戦いと兵の調練だけが生き甲斐の男だけにやむを得ないのだが。
手を焼いた劉備は、良馬を斡旋してくれそうな男を捜して西涼の街を彷徨っていると・・・

大 男「おっとぉ〜 そこどいとってねぇ〜。ぶつかると危ないはけな」

 なんと、平然と丸太を担いで往来を闊歩している大男がいるではないか。
身なりこそみすぼらしいが、体格といい目鼻立ちといい非凡なものを感じる偉丈夫である。
もともと豪傑肌の男に弱い劉備である。 迷わず声をかけてみた。

大 男「わい、馬騰。字は寿成っちゅうもんや」
劉 備「・・・いや、その丸太・・・(目が点」
馬 騰「ああ、これか?こりゃ彰山に伐り出しに行った帰りや。なかなか馬だけでは生活できんしな」
劉 備「何、馬も商ってるのか?」
馬 騰「せや。けど、この乱世やろ。買い手はおっても治安が悪うておちおち遠くへ行かれんさかい」
劉 備「その剛力、キコリや馬飼いで終わるにはあまりに惜しい」
馬 騰「剛力て・・・ うちの倅の孟起(馬超)の奴の方が、わいより何倍も力持ちやでぇ」
劉 備「よし、馬を買いたい。で、あんたら親子も買う。この劉玄徳の同志となってくれ」
馬 騰「・・・よっしゃ、引き受けましょ。ただ、っちゅう訳にはいきませんけどな」
劉 備「いや、ウチは確かに貧乏してるが・・・ちゃんと俸給は払ってやるぞ」
馬 騰「ちゃうちゃう、そやない。わいは夢が欲しいんや」
劉 備「夢?」
馬 騰「あんた、黄巾討伐の英雄やったのに下野した劉将軍なんやろ?富貴かて望めたハズや
     何で、わざわざ下野したん? 夢があったからちゃうんか わいもそんな【夢】が欲しいんや」
劉 備「・・・そうだな。それじゃ・・・まかり間違って俺が天下に号令するようになったら、
     この涼州、全部あんたの一族にくれてやる、ってのはどうだ?」
馬 騰「ええでぇ、それで。わいも俄然やる気が出てきたわい」

 こうして西涼に落ち着いた劉備軍。馬騰の手ほどきもあったのか、「奇襲」が弐に上昇。また兵科特技「騎兵」も身に付いて、劉備はご満悦。また、馬騰の長男・馬超は幼いながらかなりの武芸達者だった。
なお、この間に張角軍が反攻に転じている。劉備に奪われていた平原を奪回している。恩師・盧植先生も戦闘に参加していたと思われるが、「無事」としか判らなかった。

187年 春  〜  188年 冬
 今度は荊州の首府。襄陽に転地した。
人口が多く、交通の要衝・といえる江陵に近く、野の遺賢も多い、と判断したためだ。
確かに、有為の人材は多かった。蔡瑁蒯良・蔡和・蔡勲・張允・向朗とまさに雨後の筍の如し。
・・・が、誰も登用に応じてくれなかった(血涙)。
しかし、自己鍛錬には集中することが出来た。
弓術に長けた黄忠の手ほどきを受けて、「乱射」「火矢」を習得、鍛錬中に「弩兵」も習得。
他にも「奇襲」・「槍衾」が四に上昇。これで戦場でも働けるはず。
都市内も積極的に「見聞」を重ねて、「築城」「発明」「警備」を身につけた。
その後、不思議な仙人・左慈が突如現れ、特技「神眼」を伝授してくれた。
他にも、「見聞」でアイテム「戦国策」(政治+7)を得たり、関羽に「乱射」を伝授したりと大収穫。
もちろん、劉備一人の力は知れている。同志の強力あってこその自己鍛錬である。

梅 芳「玄徳様、「天文」という特技をご存じですか?」
劉 備「戦場で天候を操る才であるな。いわゆる一つの「ラナリオン」ってやつか?」←それは「ドラクエ」
梅 芳「ああ、良かった。実は市場で本を買ってきたのです。こちらをどうぞ」
劉 備「おおぉ〜 感謝するぞ。(しかし、物騒な本を売りに出す街だな、おい)
     で、我が子・劉華だが・・・ お前はどう見る、あの子を」
梅 芳「よく出来た子だと思います。
     雲長様や益徳様、兵卒の皆さんにすごく好かれていますし。玄徳様そっくりですわ」
劉 備「それは良かった」
関 羽「お、兄者。こちらでしたか。俺にも平(関平)が出来て可愛くて仕方なくてなぁ
     歳は、華くんよりも一つ下になるが、将来俺らのように義兄弟になってくれると言うこと無いなぁ」
劉 備「それは当人同士の問題だからなぁ〜 で、今日は何の用だ?」
関 羽「そうだった、実はこの襄陽には賊が湧いておるようです」
劉 備「・・・よし、ひとつ退治して我が軍に組み込んでやるとしよう。雲長、同行してくれ」
関 羽「心得た」

 関羽と連れだって賊を討ちに行った劉備。
しかし、意外に頑強に抵抗してくる。どうやら、山賊どもには首領がいるようだ。

黄 祖「それが俺様という訳よ! 黄巾討伐の英雄だか知らないが、ここで往生せいやぁ〜!!」
劉 備「ふっ、よくよく俺は弱っちく見えるらしいな。
     この玄徳、討てるものなら討ってみよ、黄祖! 賊ごときに後れをとる俺ではないぞ」
黄 祖「なんだとぉ〜、孺子(こぞう)! 減らず口を」
劉 備「男の勝負に言葉は不要。黄祖、覚悟!」

 劉備生涯初の一騎打ちがここに幕を開けた。劉備の武力は74(成長分・アイテム補正込み)。対する黄祖は武力が72。数値的には確かに劉備有利だが、充分に逆転があり得る。ほぼ互角と言っていいかも知れない。ただ、この一騎打ち、劉備が終始リードする展開となった。1ターン目に渾身の力で互いに打ち合った(互いに必殺の一撃を相殺)後、黄祖を「威圧」「愚弄」とさかんに小細工を仕掛けてきた。しかし、劉備は全く動じない。2,3ターン目には「回復」に徹し、反撃に転じるとじわじわと黄祖に有効打を加えていく。焦った黄祖は6ターン目から大振りな攻撃が目立って来た。すかさずこの隙を衝く劉備。これで勝負あった。終わってみれば劉備は体力の7割近くを残していた。圧勝、と言っていい。

関 羽「さすが、兄者。で、こやつどうします?」
劉 備「捨て置け。あれだけ大口叩いておいて、この俺にさえ勝てない奴に用など無い」
関 羽「しかし、奴の手下どもはこちらの兵卒に編入できました。これで我が軍の総勢9000です」

 こうやって着実に力をつけていく劉備軍。
一方、何進軍はこの頃から軍事活動を活発化させていた。漢中天水広陵を占領。一度は平原・小沛の攻略に失敗したものの、188年冬には平原奪回に成功している。この年代になると、民政に力を発揮できる武将が少ない黄巾賊は徐々に物資・兵力の面で押されはじめる。名将・張郃を配下に加えるなどやられっぱなしではないが、かなり苦しくなってきていた。そして、来るべき時がついに来た。


189年 春
 「張角、病没す」
かなり以前から病魔に冒されていた太平道の首領、志半ばにしてついに没した。張角の超人的なカリスマを以て紐帯となしてきた黄巾賊。その紐帯を失って、鉄の団結はもろくも崩れ去った。後継者に指名されたのは次弟・張宝だったが、末弟・張梁がこれを肯んじず、小沛で独立。血を分け合った間柄でさえこの有様である。張梁軍は張宝領・を攻略、次兄・張宝と抜き差しならない対立関係に陥った。もちろん、朝廷軍を率いる何進がそれを見逃すハズもない。張梁領・小沛、張宝領・鄴を立て続けに攻略。これで中原の覇者は何進と決まった、と言える。

張 飛「大兄者、どうするんだ!? じきにこの襄陽にも占領軍が派遣されてくるぜ!」
関 羽「兄者、益徳の申すとおりです。
     臣従するか、それともあくまで志を貫くのか。決断の時です」
劉 備「雲長・・・、俺は北海で下野したあの時から、志は変えておらぬ」
張 飛「それじゃ・・・」
劉 備「そう、俺たち劉備軍はこの襄陽を本拠として、ここに「旗揚」を宣言する!」
黄 忠「劉将軍には男にして貰った恩がある。将軍がそう仰るならなんで断れようか」
馬 騰「そうこんとな。なんせ「涼州くれたる」、て約束してもろてるんやさかい」
孫 乾「名分は立ちますか? 仮にも帝を擁する何進に刃向かうことになるのですぞ?」
劉 備「我らは漢朝を守護する義軍である。帝を擁し、専横を極める何進を討つ、これでよかろう」
一 同「おう!」

 こうして襄陽を根拠地に「旗揚」することになった劉備軍。
二分されてしまった黄巾賊はどうなるのか、何進軍はこのまま劉備軍を看過してくれるのか?
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登場武将紹介&ゲーム用語解説
放浪軍(用語)
 ゲーム上の勢力の一形態。決まった所領を持たず、文字通り各地を放浪する。放浪中は君主は「首領」、配下は「同志」と呼ばれる。「転地」を行うことで本拠地を変更し、空白地で「旗揚」すれば覇権を争う群雄の一人となれる。ちなみに正規軍から援軍要請を受けることもあり、出陣可能。ただし、動員兵力は5000。選択できる兵科は「軽歩兵」「弩兵」のみ。
孫乾(?〜?)
武力38 知力64 政治85 魅力86  
 特技 「人徳」「弁舌」「挑発」  
 戦法 「撹乱・弐」「奇襲・初」「火矢・弐」
 字は公祐。徐州時代に出仕した劉備の腹心。袁紹・劉表などと交渉を行い、流浪の劉備軍の居場所を確保し続けた男。劉備が益州を支配するようになると秉忠将軍に任じられたがまもなく病没している。このリプレイでは激しく武官よりな劉備軍の文官第一号。襄陽を根拠地に定めたのでいよいよ民政の手腕を発揮できるか?
見聞(用語)
 内政フェイズ時に行える行動コマンドの一つ。行動力を20消費して、田畑・城壁・市場・工房・屯所・兵舎などを視察できる。これで「民心掌握度」が上昇すれば、内政の成果も飛躍的に高まる。それ以外にも情報が入手できたり、金銭・アイテムの献上を受けたりといろいろとランダムイベントが発生する。
市場(用語)
 都市内の施設の一つ。「商業」はここで行う。他にも武将個人向けにアイテムの販売などを行っている。「見聞」すればアイテムの献上を受けるイベントが発生することも。ただ、たまに出現する物乞いには要注意で、法外な金額を強請ってくる。断れば要求金額分「悪名」(マスクデータ)が上昇する。「悪名」が500を越えれば様々な面で不利益を被るようにあるので、金満状態の時は市場を見聞しない方が賢明。
商才(用語)
 内政系特技の一つ。習得条件は特になく、民心掌握度が25以上の状態で「市場」を「見聞」していると習得可能。内政で「商業」実行時に効率がよくなるほか、兵糧の「売買」でも値切りが可能に。また、「市場」のアイテム購入時に、定価の3割引で購入可能に。非常に使いでの多い内政特技。
下邳(都市)
 徐州に属する。徐州の首府。やや人口が僅少であるが、商人が常駐しておりアイテムの品揃えも豊富。
張昭(156〜236)
武力13 知力85 政治97 魅力78  
 特技 「知嚢」「耕作」「商才」「挑発」「混乱」  
 戦法 「激流・初」
 字は子布。呉建国の功臣。黄巾の乱を逃れて江南に亡命、孫策に請われてその幕僚長となった。孫策の死後は孫権のお目付役として呉を支えたが、赤壁の戦い直前に曹操への降伏を勧めたり、孫権としばしば意見が衝突したため、ついには丞相に任命されることはなかった。博識で名を知られ、『春秋左氏伝解』など著作を残している。 
秣陵(都市)
 揚州に属する。後に「建業」と改名され、呉の帝都となる。それだけに非常にポテンシャルの高い都市で、人口も多く商人が常駐している。序盤のシナリオでは空白地で、中央の強豪たちから適度に距離もある。「旗揚」の最適地の一つ。
訓練(用語)
 兵舎で行うことが可能な行動コマンドの一つ。行動力50を消費し、任意の戦法の経験値を増やすことが出来る。一定の経験値が溜まれば習熟度が上昇する。また、条件を満たせば訓練中に兵科系特技を習得できることもある。
水軍(用語)
 兵科系特技の一つ。水上での部隊機動力が増す。揚州・荊南地域で戦法「激流」を訓練すればランダムで習得可。
柴桑(都市)
 揚州に属する。後に、孫権が曹操と赤壁に対峙した折りに、呉の大本営が置かれた。
黄忠(?〜220)
武力94 知力56 政治52 魅力78  
 特技 「威風」「警備」「挑発」「歩兵」「弩兵」  
 戦法 「突撃・四」「槍衾・参」「火矢・五」「乱射・四」「矢嵐・極」「攻城・弐」
 字は漢升。劉表配下の将。赤壁の戦い後に劉備に臣従。劉備の入蜀に一部隊長として随行するが、たちまち頭角を現して大軍を指揮するようになり、三軍一の軍功を立てた。劉備の漢中攻略戦にも随行。法正の戦術指導の下、魏きっての名将・夏侯淵を定軍山で斬るなど活躍。劉備が漢中王になると後将軍に任命されたが、直後に病没している。この人事に関羽が不服だったのは有名な逸話である。
 演義では白髪の老将として登場。関羽との一騎打ちで神業的な弓術を披露。弓術上手&老将としてのイメージが定着し、三國志における「ミスター老将」と言える存在。ただ、黄忠が本当に老齢であったとする確たる史料はない(「費詩伝」で、関羽に「老兵」と罵られているが、この場合「老」よりも「兵」により強く蔑みの意味が込められているような気がする)。このリプレイ登場時の年齢はまだ39才である。口調がなぜかラル大尉と同じであるが、深く追及しては行けない。
馬騰(?〜211)
武力80 知力50 政治65 魅力89  
 特技 「耕作」「挑発」「騎兵」  
 戦法 「突撃・弐」「乱撃・四」「車懸・参」「落石・初」
 字は寿成。後漢の伏波将軍・馬援の子孫、馬平と、羌族の娘との間に生まれたハーフ。若年の頃は貧乏で苦労した所為か、非常に温厚篤実な性格で誰からも一目置かれた。涼州軍閥の領収として、黄巾の乱後に涼州の農民反乱を鎮圧して征西将軍に。韓遂と当初は友好関係にあったが、後に敵対。208年、曹操の招きに応じて一族を率いて上京。軍閥の指揮権を長子・馬超に委譲したが、この馬超が曹操に叛逆。馬一族は皆殺しにされた。このリプレイではキコリとして登場するが、これは正史にも記載されている歴とした史実。
涼州(地名)
 ゲーム上では西平・涼州で構成される。西域に通じる地域で、非常に貧しい州の一つ。その上、住民には尚武・不羈の気風が強く、さらに名馬の産地。羌族などの騎馬民族も多く、政情が安定しにくい。後漢朝末期にはここで反乱が頻発。一時朝廷の大官・崔烈も「涼州放棄論」を提唱するなど、非常に統治が困難な州であった。リプレイで劉備が惜しげもなく「涼州をくれてやる」と発言したのも、この治めにくさを考慮してのもの・・・ なのかも知れない。
騎兵(用語)
 兵科系特技の一つ。条件を満たして幽州・涼州の「兵舎」で「訓練」を行えば習得可能。戦場での騎兵系兵科の機動力が上昇する。他にも総大将・参軍のどちらかが習得していれば特殊戦術「疾風」を選択可能に。
蔡瑁(?〜?)
 字は不詳。荊州の牧・劉表に幕僚として仕えた荊州士人の一人。劉表が没すると劉gを廃して、劉jを後継とする。迫り来る曹操軍に降伏するように主張した。演義では完全に悪党で、おまけになぜか水軍指揮官になっている。呉将・周瑜を驚愕させるほどの水軍指揮を見せるが、周瑜の計略にかかった曹操によって処刑されてしまった。
蒯良(?〜?)
 字は子柔。荊州の牧・劉表に幕僚として仕えた荊州士人の一人。
向朗(167〜247)
 字は巨達。荊州の牧・劉表に幕僚として仕えた荊州士人の一人。劉表死後、劉備に臣従。各地の太守を歴任するなど重用されたが、親友の馬謖の逃亡を看過したため一時免官された。諸葛亮死後、政界に復帰している。
乱射(用語)
 弩兵系戦法の一つ。さしずめ遠距離版・「乱撃」というところ。なかなかの破壊力だが、欠点も「乱撃」同様で射程範囲内の部隊は敵味方無差別に攻撃してしまう。弩兵系兵科(弩兵・連弩車)は近接戦闘力に乏しく、どうしても随伴する護衛部隊(歩兵・騎兵部隊)が必要になってくる。運用上、味方部隊を巻き込むのがほぼ不可避であるので、最も使いでのない戦法になっている。
火矢(用語)
 弩兵系戦法の一つ。射程内の敵一部隊に火矢を放ち、炎上させる。非常にコストが安く、ほぼ毎ターン使用可能。ただし、天候が豪雨の時は使用不可。炎に巻き込まれた部隊は兵士数が減少する上、率いる武将が負傷して武力が低下することもある。敵部隊は炎を見るとコマンド「消火」を優先するため、敵部隊の足止め・遅滞にも効果を発揮する。当然、炎によって味方部隊が被害を受けることもあるので、目標付近に味方部隊が多数展開しているときは使用を控えた方が無難。
弩兵(用語)
 兵科系特技の一つ。条件を満たして荊北・冀州の「兵舎」で「訓練」を行えば習得可能。戦場での弩兵系兵科の機動力が上昇する。この特技無しで連弩車部隊を率いると生き地獄を体験可能(豪雨時はほとんど移動不可)。他にも総大将・参軍のどちらかが習得していれば特殊戦術「遠射」を選択可能に。
奇襲(用語)
 直接攻撃系戦法の一つ。歩兵系・騎兵系兵科のみ実行可能。隣接する敵部隊を恐慌状態に陥れる。同系統の撹乱に比べるとコストが割高で、連発が利かない。「車懸」の前提条件と割り切るか、もともともある程度習熟している武将以外は、改めて「訓練」するほどの戦法ではない。
築城(用語)
 内政系特技の一つ。習得条件は特になく、民心掌握度が25以上の状態で「城壁」を「見聞」していると習得可能。内政で「補修」実行時に効率がよくなるほか、戦略フェイズ時の計略「破壊」(他都市の城壁を破壊する)実行時の成功率が上昇する。アイテム「墨子」を購入しても習得できる。
発明(用語)
 内政系特技の一つ。習得条件は特になく、民心掌握度が25以上の状態で「工房」を「見聞」していると習得可能。内政で「技術」実行時に効率がよくなる。
警備(用語)
 内政系特技の一つ。習得条件は特になく、民心掌握度が25以上の状態で「屯所」を「見聞」していると習得可能。内政で「治安」実行時に効率がよくなる。
神眼(用語)
 内政系特技の一つ。「諜報」なしで全ての情報を閲覧可能に。1.全ての内政系特技を習得している 2.金4000以上を所持している、の条件を満たせば、道士・左慈が現れ、金2000と引き替えに特技を伝授してくれる。総大将・参軍のどちらかが習得していれば特殊戦術「罠壊」を選択可能に。
天文(用語)
 特殊特技の一つ。総大将・参軍のどちらかが習得していれば策略「天変」(天候変化)・「風変」(風向き変化)が使用可能に。花嫁から伝授される以外でも、「天文」を習得している武将との親密が「敬愛」なら伝授して貰うことも可能。ただし、この場合担当武将の全能力値が80以上(アイテム補正込み)であるのが条件になる。
黄祖(?〜208)
武力72 知力40 政治38 魅力40  
 特技 「築城」「挑発」  
 戦法 「乱撃・参」「乱射・参」「激流・初」「攻城・弐」
 字は不詳。後漢末の江夏太守。荊州に侵攻した孫堅を硯山で戦死させる。その後、執拗に続く孫策・孫権の攻撃をしのぎ続けたが、最後は孫権の討伐軍に敗北。逃亡したが捕らえられて処刑された。狭量で向こう見ずな性格だったが、孫一族を撃退し続けたのは事実で、軍事指導力は評価に値する。正史にも、黄祖を討った「馮則」なる呉の下士官の姓名が特記されており、呉将たちにとって打倒黄祖が如何に重要な命題であったかを証明している。
一騎打ち(用語)
 戦闘中或いは「治安」実行時に発生することがある。過去作では選手交代したり弓矢を射かけたりと奇策を弄することも出来たが、今作では正々堂々の非常に男らしいタイマン勝負になっている。10ターンの間互いに得物で打ち合い、「体力」が先に尽きた方が敗北する、というもの。プレイヤーは基本的な方針・戦術を支持したりできるが、基本的に運任せ。
漢中(都市)
 益州に属する。長安に隣接しており、中原諸州と益州のターミナルのような存在。長安方面から攻めると防御度の高い関が出現するため、攻略が難しくなる。人口は多めで、商人が常駐する。益州を攻めるにしろ、守るにしろ是非とも押さえておきたい要衝である。ゲームでは張魯率いる五斗米道に占拠されるまでは中立都市。劉備入蜀後には蜀の精鋭たちが駐屯している。
西涼(都市)
 涼州に属する。ゲームでは馬騰一族をはじめ、涼州で大暴れした軍閥の涼州たちが本籍地としている。人口は少ないが、西平と併せて領有すれば特殊兵科「山岳騎」が使用可能になる。
天水(都市)
 雍州に属する。長安と涼州を結ぶ。斜陽の蜀にあって奮闘した姜維はここを本籍地としている。
広陵(都市)
 徐州に属する。雍州の首府・秣陵と徐州の首府・下邳を結ぶ都市。
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